不器用系保育士まこの奮闘記!

どんな時も強く、優しい人でありたい。

絵を描くことが好きになるには?

 

 

こんばんは。まこです。

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この絵は担任していた3歳児の子たちが

描いてプレゼントしてくれたものです。

素敵な絵ですよね(^^)

今でも大切に手帳に挟んでいます。

 

以前の記事で子どもの前で絵を描くことが大切だとお話ししていました。

今日はその話をしていきます。

 

tm2323.hatenablog.com

 

 

皆さんは絵を描くことは好きですか?

私は大学生の時に好きになりました。

それまではどちらかと言うと苦手。

 

というのも小学4年生の時、図工の時間に

四角い粘土を糸で切って好きな形にする

という時間があったのですが

私は楽しくて好きなように切っていました。

先生が見てくれた時

「う〜ん。何か違うのよね。もうちょっとこうしてみましょうか」

と言われて、何が違うんだ?と幼いながらにそう思いましたが

先生が言うので一生懸命に考えました。

他の子が褒められているのと比べても、結局違いは分からず。

これは粘土でしたが、絵を描く時も

また比べられて私のは違うと言われるのではないか

と気にするようになって授業で描くのが嫌になりました。

 

大学生になって、工作が好きなので

子どもたちと物作りをするボランティアを始めました。

そこではボディーペインティングや草木染め、工作、

自由な発想で好きなように描いたり、作ったり。

誰も何も言いません。互いに楽しければ良い作品となるのです。

そこで表現の楽しさ、面白さを知りました。

 

 

 

保育士の仕事では、子どもたちと造形活動もよく行います。

 

大事にしていることは3つ。

①楽しく自由に。

②その子の大切にしているところを見つけて褒める

③私たち自身が、この中で1番楽しんでいるぞ!

という姿を子どもたちに見せること。

 

初めて絵具を使う時は、どういう活動なのか?を伝えます。

手っ取り早いのは見せること。

保育士がどれだけ楽しんで描くかが

子どもたちの楽しそう!やってみたい!

を引き出すポイントです。

 

これをお家でするのも非常に簡単です。

お家の方が楽しんで描くだけ。

絵じゃなくても構いません。字でも良いです。

手紙を手書きで出す、年賀状を書く、家計簿を手書きする、

スケジュール帳にメモをする、絵しりとりをしてみるなどなど。

絵しりとりはまげさんとたまにします(笑)

終わるまでは絵については話さず、

最後に感想戦をすると

「実はこれ描いてたのに全然違う!」

「あれ?噛み合ってなかった」

など結構笑えます(笑)

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↑前回やった絵しりとりです。何の絵か分かりません。多分とうもろこし→シカ?(笑)

友だちや親兄弟とするのも楽しいですよ。

1度やってみてください^^

 

 

そんな様子を見ていると

子どもたちは書くことや描くことが

日常ですから自然と同じように

絵を描いたり、字を書いたりするようになります。

 

描き始めたら側で見守ってあげたり

隣で同じように描いてみたり

様子を見て邪魔をしないようにしてあげてくださいね。

話しながらの方が手が動きやすい子もいます。

その話に合わせて絵が変化していきますので

話し相手になるとそれも面白いです。

「ママ」と言って描いていたら

「ママ描いてくれてありがとう」でもいいですし

「ママ何してるの?」

「○ちゃんもいる?」なんかでもいいです。

簡単な質問をすると答えながら描いてくれる時もあって

面白い絵が出来上がっていきますよ。

もちろん集中していたらじっくり描いてもらうと良いです。

 

描き始めというのは、1歳を過ぎてからです。

その時期は周りの目は気にしていません。

気にし出すのは4歳以降です。

4歳以降で絵を描くことが苦手になる子が本当に多い。

"上手く描かないといけない"と思うようになってくるからですね。

 

周りを気にしはじめるのは良いことです。

意識し始めたという大きな成長ですよね。

そこからどうやって他人と共生しながら

自分らしさを出していくかが大切なのです。

 

その敏感な時期に

周りの人がその子の良いところを見つけて

伝えるという作業が重要になってきます。

絵を描くことが苦手だと言う子は自信のない子が多いです。

「どうせ下手だから」と言います。

 

そんな時は私は

「先生も下手やで!ほら!」と

目の前で描いて見せます。

子どもよりは上手なので「え〜!」と

批判を浴びる時もありますが

上手な先生が描いた絵を並べると

下手だと納得してくれます(笑)

下手でも良い!何でも自由に描いて良い

ということを、描く前にしっかり伝えます。

もちろん、根本的な解決は自信をつけてもらうことですが

取っ掛かりとしてこのような手を使うこともあります。

 

あとはその子の好きな題材を一緒に探します。

「運動会楽しかったなぁ、リレーめっちゃ速かったよね。」

「散歩行った時あそこの滑り台大きかったな!怖くなかった?」

と会話をたくさんしていると

そのうち描いてみようかな?となってくれます。

 

描けた後はその子が力を入れて描いていたところ

(こだわって描いていたところ)

を見逃さないようにしてください。

その子の思い入れがある部分なのです。

必ず絵に特徴が出ます。

そこについて話すと分かってもらえたという安心感になり

また描いてみようかな?と次の活動へと繋がっていきます。

 

 

使用する際注意が必要なものがあります。

それはキャラクターものです。積極的におすすめはできません。

アンパンマンなどキャラクターばかりだと

これはアンパンマンと決まったものでしかなく

それ以上想像力が働かなくなります。

想像力が働かなくなると、その子の自由な発想力も弱まることが多いです。

今後絵を描くことが苦手となる一因になり得ますので

取り扱いには注意してあげてください。

 

 

とは言え、アンパンマンなどキャラクターは

みんな大好きです(笑)

絵を描くきっかけともなるので

適度に使用するなど上手に取り入れたいですね。

 

 

ざっくりとしか説明できませんでしたが

近頃自分に自信がない子が本当に多いので

少しでも自信が持てるよう、周りの人達が

たくさん認めてくれる環境が当たり前であることを願います。

 

 

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。